【開催中】 今週のTFP的おすすめ展覧会
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【開催中】 今週のTFP的おすすめ展覧会
TFP Recommends Exhibitions
現在開催中の展覧会や写真展、アートイベントから、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) のおすすめを毎週ピックアップ。今週はどこへ行こう。毎週火曜日更新。
※新型コロナウイルスの感染予防の取り組みに関する最新の情報については、各施設の公式サイトにてご確認をお願いします。
10月1日〜10月7日
ココ・カピタン「L057 L053R」
スペイン生まれのアーティスト Coco Capitán (ココ・カピタン) による本展は、人生の不確実性と自由の象徴として、変わりゆく「海」を再解釈することを創作活動のテーマとする大規模なエキシビジョン。ゴースト船長が操る実物大のヨットが、突如地殻を破り、青山のスパイラルガーデンの床から激しく突き出し出現するという、オリジナルのストーリーに基づくインスタレーション作品を中心に、日本で初めての公開となるハンドライティングによるテキストベースのペインティングのプローズ作品や写真作品など、本展のために制作した新作で登場。本展は、広大で美しくも予測不能な海を人生に例え、決して目的地ではなく、経験そのものが重要であり、未知に身を浸し、不確かさを受け入れることで初めて真の知恵と内的な自由が生まれるというカピタンの哲学を表現している。自身のブランド「CAPITANA」は、本展のテーマに合わせたTシャツやフーディ、マグなどのオリジナルグッズを特別にデザインし、スパイラルガーデンでのみで限定販売。また、スペシャルアイテムとして、カピタン本人のハンドライティングが施されたスニーカーも数量限定で登場するという。是非本展をお見逃しなく。
場所: スパイラルガーデン
住所: 東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
会期: 2024年10月2日 (水)~10月14日(月・祝)
時間: 11:00-19:00
入場料: 無料
HP: www.spiral.co.jp
村松朋広、井上揚平「緑青 | 山是山水是水」
村松朋広と井上揚平の二人による本展は、2023年に両者が立ち上げた鎌倉にある野山の草花を扱う店舗とアートスタジオ「鎌倉 緑青」をモチーフにしたもの。その場と通して体感した、自然の営みや死と生、アニミズム、 日本の神話、古代史や文化などから着想を得て、「緑青」としての自然を表したのが本展示となる。井上は草花と向き合いながら、村松は描くことと向き合いながら、表現の根底にあるものや感じている感覚を、一つ一つ確かめながら展示構想を立てたという。展示と同時に刊行される書籍には、作品だけでなく、両者が捉えた風景写真も収録。両者の言葉で語られる「山是山水是水」に込められた想いを是非作品とと感じとってみてほしい。
場所: 写場 神楽坂
住所: 東京都新宿区築地町8 ワタナベビル1F
会期: 2024年9月26日 (木)〜10月12日 (土)
時間: 13:00-18:00 *9月26日 (木)のみ13:00-20:00
入場料: 無料
HP: shaba.gallery
「フェミニズムと映像表現」
1960年代から1970年代にかけて、テレビの普及やヴィデオ・カメラの登場によってメディア環境が急速に変化すると、作家たちは新しいテクノロジーを自らの表現に取り入れはじめた。同じ頃、世界各地に社会運動が広がり、アメリカでは公民権運動、ベトナム反戦運動などの抗議活動が展開。そのなかで「フェミニズム」も大衆的な運動となり、男性優位の社会構造に疑問を投げかけ、職場や家庭での平等を求める女性が増えた。主題や形式の決まっている絵画などに比べると、ヴィデオは比較的自由で未開拓な分野だったため、社会的慣習やマスメディアの一方的な表象に対する抵抗を示すことにも有効だったという。展示するのは、アメリカ出身の Martha Rosler (マーサ・ロスラー)、韓国出身の現代アーティスト Su ja Gim (キムスージャ)をはじめ、塩田千春、Joan Jonas (ジョーン・ジョナス)、出光真子など、フェミニズムと映像を語る上で欠かせないアーティストたち。本展では、こうした時代背景を起点とする1970年代から現代までの女性作家による映像表現を、4つのキーワードを通じて紹介する。
会場: 東京国立近代美術館2Fギャラリー4
住所: 東京都千代田区北の丸公園3−1
会期: 2024年9月3日 (火)~12月22日 (日)
時間: 10:00–17:00 (金曜・土曜は10:00-20:00) *入館は閉館30分前まで
休廊日: 月曜日 (ただし9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日、9月24日、10月15日、11月5日
入場料: 一般¥500、大学生¥250 *高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者 (1名) は無料
HP: www.momat.go.jp
上西祐理「Now Printing」
グラフィックデザイナー・上西祐理は、「世界卓球2015」のポスターや「Visualized Fencing. Yuki Ota Fencing Championships 2014」のポスターなど力強いヴィジュアルメッセージが印象的な作品を数々と残してきた。本展1階では新作「Now Printing」を展示。自ら撮影した2006年以降の日々の断片を中心に、写真とグラフィック、具象と抽象、現実と非現実、普遍と刹那、デジタルとアナログ、それらの境界を往来したビジュアルが完成した。会期中、会場に置かれたプリンターからも日々出力し続け、約2週間ごと、計2回の展示替えも行う予定。また、地階にはこれまでの仕事のアーカイブを展示する。デザイナーの作ったものは概ね日常的に使われるものであるように、本棚やハンガーラックなど使用される姿に近い状態で展示し、一部のものは手に取り見ることができるように配す。さらに一見華やかに見える制作物や仕事の裏で生み出される、途中の膨大な検証や試作や校正などの一部も並ぶ。会期中も少しずつ変わっていく、進行形の上西祐理展にぜひ足を運んでみて。
会場: ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
住所: 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル 1F/ B1F
会期: 2024年9月3日 (火)〜10月23日 (水)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 日曜日、祝日
入場料: 無料
HP: www.dnpfcp.jp/CGI
Yuji Watanabe「妖怪」
パリと東京で活動している写真家の Yuji Watanabe。本展は「妖怪」というキーワードを写真で紐解いていく。展示の開催にあたり、同氏からコメントが届いた。「妖怪は神の没落した姿である。柳田國男 『妖怪談義』(1977)。日常生活における説明しがたい不安や恐怖に、妖怪というかたちを見ること。それは、人間の意識の奥底に眠る自我そのものが、神の成れの果てである妖怪に姿を変えて現れていることなのかもしれません。」
場所: 229
住所: 東京都台東区台東4-24-2 E-GAMIビル1F
会期: 2024年9月12日 (木)~9月29日 (日)
9月12日 (木)18:00-22:00 (エントランスフリー)
時間: 平日12:00-19:00、土日祝12:00-20:00 *初日のみ18時スタート、最終日は18時まで
HP: www.u-r-u.net
ヨーガン・アクセルバル 「火は火みずからを滅ぼすだろう」
スウェーデン出身の写真家 Jörgen Axelvall (ヨーガン・アクセルバル) は、友人や花を被写体にしたポラロイド写真シリーズで広く知られている。使用されるポラロイドはピールアパートタイプと呼ばれるもので、撮影直後からフィルムが化学反応を起こし、温度や湿度、剥がす際の力加減などが最終的な作品に微細な影響を与えることが特徴だ。撮影したポラロイドをスキャンした後、その画像をパソコン上で細部まで確認しながら大幅に拡大、引き伸ばすことで、元の写真には見られなかった微細な粒子やノイズが浮かび上がる。さらに、今回の作品では初めて和紙にプリントする技法を取り入れ、和紙ならではの柔らかさや温かみのある質感が静かに佇むような存在感を生む。近年、アクセルバルはナチスのホロコーストで使用されたガスの開発に関わったフリッツ・ハーバーの複雑な生涯にインスピレーションを受け、第二次世界大戦中に日本の秘密化学兵器が開発されていた大久野島について調査を行ってきた。そして、2017年に写真集『Go to become なりに行く』で自身の写真に詩を捧げた高橋睦郎を訪れ、人間の行動やその結果が残す痕跡、そして現代でも続く戦争について、共に対話を重ねる。高橋は、この作品にも応じ、「火・ぼく・記憶」という詩を新たに書き下ろしたという。アクセルバルは個展のタイトルに、高橋の詩の一節を引用し、こうして二人の作品が再び共鳴し合い、展示されることとなった。
会場: KEN NAKAHASHI
住所: 東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5F
会期: 2024年9月13日 (金)〜2024年10月12日 (土)
時間: 13:00-20:00
休廊日: 日、月
入場料: 無料
HP: kennakahashi.net
「good bye, good pie, good night.グッドパイ、グッドパイ、グッドナイト」
kudos / sodukのデザイナーとして活動しながら写真家としても精力的に活動する tsukasa kudo (工藤司) が、Zine「good bye, good pie, good night. グッドバイ、グッドパイ、グッドナイト」が TSUKASA KUDO PUBLISHING より刊行。本書は、工藤がヨーロッパへ訪れた際に飛行機のX線検査を複数回受けたため感光してしまったフィルムを持ち帰り、そのフィルムを使用し撮影された写真群からなるZine。デザインは工藤と親交の深いアートディレクター、グラフィックデザイナーの大原大次郎が手掛けている。工藤は、普段からフィルムが巻き切る前に間違えてカメラを開けてしまう癖があるといい、そこに映る写真の多くは感光に感光が重なって、それらはいつかの思い出のような淡いイメージとなって写し出される。本書の刊行を記念して開催される本展では、Zine、写真作品のほか、初めて陶器でフレームを制作。また、工藤が tsukasa kudo 名義で「EAST EAST」で展示した”sorry, thank you”よりアパレルグッズなどが限定販売予定だ。
場所: 代官山 蔦屋書店 2号館1階ギャラリースペース
住所: 東京都渋谷区猿楽町17-5
会期: 9月16日 (月・祝)〜10月6日 (日)
時間: 9:00-22:00
HP: store.tsite.jp
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE「TYPE-VIII Kenta Umemoto project」
異分野や異業種との出会いからさまざまな「ABLE」を生み出すA-POC ABLE ISSEY MIYAKE (エイポック エイブル イッセイ ミヤケ) は、パリ在住の写真家・梅本健太と取組んだプロジェクト「TYPE-VIII Kenta Umemoto project」をローンチ。日本の浮世絵や漫画からインスパイアされた独特な色使いをもとに、デジタルとマニュアルを掛け合わせた独自の手法から、光と影を巧みに駆使することで新たな写真表現を追求している。代表作である「FLŌRA」では、まるでポートレート写真のように生命力に満ちた美しい花々の姿を投影している。本展では「FLŌRA」シリーズの最新作と共に、光と影のコントラストが印象的なワンピースとジャンプスーツの躍動的なビジュアルアートを大胆に展示。A-POC ABLE ISSEY MIYAKE と梅本健太の創造性をぜひ会場でご覧になってほしい。
場所: (1)ISSEY MIYAKE GINZA|CUBE
(2)ISSEY MIYAKE SEMBA|CREATION SPACE
住所: (1)東京都中央区銀座4-4-5
(2)大阪府大阪市中央区南船場 4-11-28
会期: (1)2024年9月1日(日)〜10月28日(月)
(2)9月1日 (日)〜10月26日 (土)
時間: 11:00-20:00
HP: www.isseymiyake.com
YOSHIROTTEN Otemachi One RING PARK「光色の窓」
本展は、三井物産株式会社・三井不動産株式会社の開発によりオープンした大手町の「Otemachi One」にて開催されるもの。同施設からオファーを受けた YOSHIROTTEN (ヨシロットン) が、年間を通して「RING PARK」という全3回のパブリックアートのシリーズ作品を発表していく。今回のコンセプトは「RING PARK」。大手町の「O」をモチーフにした4つの「O」の重なり合いは、大手町に集まる人々が出会い交差し繋がる様子、そして4つの季節などを表している。発表される作品「光色の窓 / Prism Window」は、主に Otemachi One 1Fオフィスロビーで展開される。35m x 9m の巨大な窓ガラスを透明なキャンバスのように活用し、館内の憩いの場所を鮮やかに彩るように展示。YOSHIROTTEN にとっても過去最大サイズになるこの作品は、あらゆる光や波長が動き重なる様子を表現している。同空間には、メイングラフィックを用いたベンチも作品の一部として設置され、地下 LED 柱では、映像作品を放映。12月25日まで展示されるので、近くに立ち寄った際は是非足を運んでほしい。
場所: Otemachi One
住所: 東京都千代田区大手町 1 丁目 2-1 Otemachi One 1F 堀口珈琲前 オフィスロビー (大手町駅 C4、C5 出口直結)
会期: 2024年9月2日 (月)〜12月25日 (水)
時間: 12:00-18:00
休廊日 : 日、月、祝日
HP: otemachi-one.com
ハルーン・ミルザ「Ceremonies and Rituals」
本展は、SCAI THE BATHHOUSE での10年ぶり2度目の個展であり、ミルザの最新作を展示する貴重な機会。本展の中心となるのは、初公開となる2チャンネル映像のインスタレーション「Cymatic Ceremony」(2024年)。映像がドラムセットのライブ演奏とシンクロするこの作品は、振動現象を研究する一分野であるサイマティクスに言及している。社会政治的な背景に言及するアシッド・ハウスから、サイマティクスやシャーマニズムの儀式の研究まで、ミルザは音、光、電流を媒体として一貫した探求を続けており、その姿勢は他のアーティストの協働するアプローチによってさらなる広がりを見せている。今回は、科学と神秘を織り込んで、固有の周波数に振動する潜在的な力を浮かび上がらせていく。
場所: SCAI THE BATHHOUSE
住所: 東京都台東区谷中6-1-23
会期: 2024年8月27日 (火)〜10月12日 (土)
時間: 12:00-18:00
休廊日 : 日、月、祝日
HP: www.scaithebathhouse.com
「SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット」
SIDE CORE (サイドコア)は、公共空間や路上を舞台としたアートプロジェクトを展開するアートチーム。近年その活動がますます大きな注目を集めるなか、本展は東京では初の大規模展となる。例えば、高速道路や線路、地下水路などを特殊な方法で撮影したり、公共空間で見られる街灯やガードレール、道路工事のサインなどを素材としたインスタレーション作品を発表するなど、SIDE CORE は、都市の独自な公共性や制度に着目し、これに介入する作品作りを行なっている。今回の展覧会では、「視点」「行動」「ストーリーテリング」をテーマに、路上のマテリアルを用いて、都市のサイクルをモデル化する立体作品の新作シリーズ、都市の状況やサイクルの中に介入した行動/ 表現の映像・写真のドキュメント、2023 年から継続したプロジェクト「under city」、東京の地下空間をスケートボードによって開拓していくプロジェクトの最新版の展示を行う。
場所: ワタリウム美術館 + 屋外
住所: 東京都渋谷区神宮前3-7-6
会期: 2024年8月12日 (月)〜12月8日 (日) *8/12、9/16、9/23、10/14、11/4は開館
時間: 11:00〜19:00
入場料: 大人¥1,500、学生 (25歳以下)¥1,300 *会期中何度でも入場できるパスポート制チケット
休廊日 : 月曜日
HP: www.watarium.co.jp/jp/exhibition/202408
阿部裕介『Shanti Shanti』
1989年東京生まれの写真家・阿部裕介。本展では、インドのバラナシにフォーカスし、変わりゆく街並みとそこに暮らす人々の変わらない眼差しを捉えて記録。激動の時代に生きる彼らの日常を捉えた作品を15点展示する。阿部はバラナシの街について、「火葬場で凧揚げをする子供たちやガンジス川で沐浴する人々、路地でチャイを飲みながら語る姿を見ると、なぜか安心してしまう自分がいる。激動の時代に生きる彼らの当たり前の日常をこの先も記録していきたい。」と語る。
場所: ライカギャラリー表参道 (ライカ表参道店 2F)
住所: 東京都渋谷区神宮前 5-16-15
会期: 2024年8月2日(金)〜10月27日(日)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 月曜
入場料: 無料
HP: leica-camera.com/ja-JP
野田祐一郎「from to」
野田祐一郎は、目には見えないものを捉えるかのように、日常に潜む空気の些細な違いや、そこに存在する時間を表出させる写真家。彼の目により切り取られた世界は、鑑賞者に静かな余韻をもたらす。今回の展覧会では、作家自身が南仏アルルの街で撮影した写真を展示。アルルは豊かな光と石灰岩で作られた独特の色合いが特徴的な街だが、野田が捉えたのは彼自身にしか見つけられないそれらの断片だ。会場となる VAGUE KOBE (ヴェーグ・コウベ) はアルルにも拠点を持ち、写真を通してこの二つの場所を繋ぎ合わせることを試みている。また、現地の自然素材を活かして作られた VAGUE KOBE の土壁は部屋ごとに空気を変え、鑑賞者の体験の質さえも変化させる。この空間にアルルの写真が加わることにより、空間と写真が互いに作用し合い、部屋の窓から外風が吹き込むように、写真からアルルの風が吹き込んでくるような新しい世界が作り出された。
会場: VAGUE KOBE
住所: 兵庫県神戸市中央区 海岸通9-2 チャータードビル4F
会期: 2024年8月2日(金)~9月30日(月)
時間: 12:00-18:00
入場料: 無料
休業日: 火、水、木
HP: tystudio.fr/vague
「TOP コレクション 見ることの重奏」
東京都写真美術館が37,000点を超える収蔵作品の中から、テーマに沿って選び抜かれた名品を定期的に紹介するシリーズ「TOP コレクション」。今回は「見ることの重奏」をテーマに掲げ、スマートフォンの浸透によって今や生活の一部となった「撮る」「見る」という行為を考え直す。写真作品にはひとつひとつ、作者や批評家、鑑賞者の様々なまなざしが内在しているものだ。例えば写真家は対象を独自の方法で見つめ、それをフレームにおさめる。批評家は自身の作品の見方を言語化することで作品を評価し、価値づける。鑑賞者は写されている事象と自らの個人的な経験や記憶を結びつけ、その関係性のなかで作品を見る。本展は Eugène Atget (ウジェーヌ・アジェ)、Man Ray (マン・レイ)、André Kertész (アンドレ・ケルテス)、Minor White (マイナー・ホワイト)、奈良原一高といった時代・地域を横断する14名の作家の約100点もの作品で構成されており、合わせて批評家の言葉も紹介することでその作品が歴史的にどのように評価されてきたかにも触れる。さらに令和5年度新規収蔵作品から、多様なカラーのレイヤーが織りなす抽象表現で知られるアメリカの写真家 Scott Hyde (スコット・ハイド) と、「80後(中国で80年代以降に生まれた若者)」世代を代表するアーティスト Chen Wei (チェン・ウェイ) の作品も初公開されるという。
会場: 東京都写真美術館 3階展示室
住所: 東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
会期: 2024年7月18日(木)~10月6日(日)
時間: 10:00-18:00 (木・金は20:00まで、8月30日(金)までの木・金は21:00まで開館) *入館は閉館時間の30分前まで
入場料: 一般700円 (560 円)、学生560円 (440円)、中高生・65歳以上350円 (280 円)
*( )は有料入場者20名以上の団体料金
*小学生以下及び都内在住・在学の中学生、障害者手帳を持っている方とその介護者 (2名まで) は無料
*8月30日(金)までの木・金曜日17:00-21:00はサマーナイトミュージアム割引 (学生・中高生無料 / 一般・65 歳以上は団体料金、要証明書)
休業日: 月 *月曜が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
HP: topmuseum.jp
フィリップ・パレーノ「フィリップ・パレーノ:この場所、あの空」
1964年にアルジェリアに生まれ、現在はパリを拠点とする Philippe Parreno (フィリップ・パレーノ) は、現代フランス美術を代表するアーティストの一人だ。映像、音、彫刻、オブジェ、テキストやドローイングなど作品は多岐にわたるが、その意識は常に現実/フィクション/仮想の境界へと向けられている。また、芸術や「作者性」の概念への問題意識のもと数多くのアーティスト、建築家、音楽家と協働を行っており、スコットランドのアーティスト Douglas Gordon (ダグラス・ゴードン) と共同監督を務めた映画「ジダン 神が愛した男」(2006年) などの作品でも知られる。国内最大規模の個展となる今回は代表作である映像作品「マリリン」(2012年) をはじめ、初期作品から初公開のインスタレーションまで作家の幅広い実践を多面的に紹介。Parreno 自身が撮影した写真を含む、作品や展示風景、彼の身近な光景などアートと日常の間を捉えた断片的なイメージをプリントしたオリジナル T シャツ全11種も販売中だ。
会場: ポーラ美術館
住所: 神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭ 1285
会期: 2024年6月8日(土)~12月1日(日) 会期中無休
時間: 9:00-17:00 *入館は16:30まで
入場料: 大人 ¥2,200、大学・高校生 ¥1,700、中学生以下 無料、障害者手帳を持っている方および付添者 (1名まで) ¥1,100
HP: polamuseum.or.jp