【上映中】 今週のTFP的おすすめ映画
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【上映中】 今週のTFP的おすすめ映画
TFP Recommended Movies
「今、観るべき」「今からでも観れる」映画を週替わりでご紹介。東京都心で公開中の映画を中心に、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) 編集部おすすめの作品を、大型シネコンからミニシアターまでセレクト (毎週火曜更新)。
12月5日〜12月11日
『VORTEX』

© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – WILD BUNCH INTERNATIONAL – LES CINÉMAS DE LA ZONE – KNM ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINÉMA
フランスの鬼才・Gaspar Noé (ギャスパー・ノエ) 監督の最新作がついに上映。新作のたびに実験を続け、過激な描写で世界を挑発してきた彼が今回挑戦するのは、画面を左右に分割し、2人の生活を同時進行でとらえるという斬新な画面構成。「病」と「死」という誰もが目を背けたくなる現実をテーマに、冷徹な眼差しで独特の世界観を表現している。心臓に持病を抱える映画評論家の夫と、認知症を患う元精神科医の妻の物語で、日ごとに症状が悪化し、遂には日常生活に支障をきたすようになる妻に悩まされる夫の苦悩が描かれる。人はどのように死んでいくのか、人生の終わりを感じながら過ごす日々の心象とはどういうものなのか、飾らない恐怖を見る者に届ける作品。80歳にして初主演となる Dario Argento (ダリオ・アルジェント) と、名優として知られる Francoise Lebrun (フランソワーズ・ルブラン) の迫真の演技も見逃せない。
公開日: 12月8日(金)
監督: Gaspar Noé (ギャスパー・ノエ)
出演: Dario Argento (ダリオ・アルジェント)、Francoise Lebrun (フランソワーズ・ルブラン)、Alex Lutz (アレックス・ルッツ)
HP: synca.jp/vortex-movie
『市子』

©︎ 2023 映画「市子」製作委員会
映画制作会社・チーズfilmの代表であり、『僕たちは変わらない朝を迎える』『名前』で知られる戸田彬弘が、自身の主催する劇団の舞台『川辺市子のために』を映画化した本作品。数々のドラマや映画に出演し、高い人気を誇る杉咲花が川辺市子を演じ、その恋人役には、幼少期から舞台に立ち着実にそのキャリアを積む若葉竜也を抜擢。2人は WOWOW にて放送されたオリジナルドラマ『杉咲花の撮休』で共演を果たしており、2人の織りなす世界観が見逃せない。ストーリーは、3年間連れ添った恋人からプロポーズを受けた翌日に川辺市子が失踪したところから始まり、さまざまな人物が捜索を始める中で徐々に彼女の壮絶な過去が紐解かれてゆく。誰も予想できなかった真実をリアルに映し出す、衝撃的な人間ドラマ。
公開日: 12月8日
監督: 戸田彬弘
出演: 杉咲花、若葉竜也、森永悠希
HP: happinet-phantom.com/ichiko-movie
『Winter Boy』

© 2022 L.F.P・Les Films Pelléas・France 2 Cinéma・Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
ゴダールやトリュフォーといった名匠によるフランス映画へのオマージュを残しつつ、そこに現代的な風を吹き込むことで新たなスタイルを確立している映画監督 Christophe Honoré (クリストフ・オノレ) の半自伝的映画。主演を飾るのは2001年生まれの新星 Paul Kircher (ポール・キルシエ) で、本作が認められスペインの国際映画祭で最年少にして最優秀賞を獲得するなど、その才能を遺憾無く発揮している。監督の少年時代を題材とし、思春期の恋愛や父親の死など、喪失や再生を経験し大人へ近づいていく淡い感情を捉える。大切な人を失った苦しみや絶望を経験し、もがいて見えてきた希望の光とは。17歳という刹那的で刺激的な瞬間に、郷愁を感じずにはいられない一作。
公開日: 12月8日
監督: Christophe Honoré (クリストフ・オノレ)
出演: Paul Kircher (ポール・キルシエ)、Juliette Binoche(ジュリエット・ビノシュ)、Vincent Lacoste (ヴァンサン・ラコスト)
HP: www.winterboy-jp.com
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』

© 2023 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
2005年、Tim Burton (ティム・バートン) 監督の大ヒット映画『チャーリーとチョコレート工場』にて、Johnny Depp (ジョニー・デップ) が演じた工場長 Willy Wonka (ウィリー・ウォンカ) の始まりを描くファンタジー作品。監督は『パディントン』シリーズで知られる Paul King (ポール・キング) で、制作は『ハリーポッター』シリーズで知られるロンドン出身の映画プロデューサー David Jonathan Heyman (デヴィッド・ハイマン) が担当するなど、これ以上にないスペシャルな製作陣によってファンタジーアドベンチャーの世界が届けられる。主演を飾るのは『君の名前で僕を呼んで』で脚光を浴びた、若きハリウッドの大スター Timothee Chalamet (ティモシー・シャラメ)。人々を幸せにする魔法のチョコレートを作るチョコレート職人 Willy Wonka がチョコレート店を開くために奮闘するというストーリーで、純粋な心と夢を持ち続ける彼の姿がポップに描かれている。
公開日: 12月8日
監督: Paul King (ポール・キング)
出演: Timothee Chalamet (ティモシー・シャラメ)、Hugh Grant (ヒュー・グラント)、Calah Lane (キャラー・レイン)
HP: wwws.warnerbros.co.jp
『マリの話』

©︎ 2023 ドゥヴィネット 映画「マリの話」場面写真
日本のヒット作品をリメイクしたフランス映画『キャメラを止めるな!』の成田結美、『凶悪』のピエール瀧、『ドライブ・マイ・カー』の松田弘子など、豪華キャストによるラブストーリー。舞台は冬が始まったばかりの海辺の町で、シナリオの執筆にスランプを感じている映画監督・杉田が偶然マリに出会う。杉田の情熱的な性格に戸惑いながらも、少しずつ親しみを覚えるマリだったが、ある日突然、杉田が失踪。愛猫を愛する不思議な女性・フミコと出会い、自分自身を見つめ直したマリが下したとある「決心」とは。監督の高野徹は、2017年に手がけた短編映画『二十代の夏』で受賞歴を持つ新進気鋭の映画監督。本作が初の長編作品となり、夢と現実が入り混じるという大胆な構成に挑戦している。
公開日: 12月8日
監督: 高野徹
出演: 成田結美 ピエール瀧 松田弘子
HP: mari.brighthorse-film.com
11月28日〜12月4日
『MY (K)NIGHT』
ダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」の川村壱馬、RIKU、吉野北人の3人を中心に、横浜の街で3組の男女が織りなす一夜を描いた物語。一夜限りの恋人として女性を癒すデートセラピストである3人のもとに訪れたのは、自身の悩みを抱えた女性たち。夫に浮気され安らぎを欲する主婦、余命わずかな母親に恋人を紹介したい高校教師、フォロワー7万人のインスタグラマーをそれぞれ安達祐実、夏子、穂志もえかが演じる。監督は『わたしは光をにぎっている』(2019年)や『静かな雨』(2020年)で知られる中川龍太郎で、詩人やエッセイストの顔も持つことから繊細な心理描写や表現力が高い評価を得ている。人々の傷や痛みに優しく寄り添う、刹那的なラブストーリーをお見逃しなく。
公開日: 12月1日(金)
監督: 中川龍太郎
出演: 川村壱馬、RIKU、吉野北人
HP: movies.shochiku.co.jp/my-knight
11月21日〜11月27日
『首』

©︎2023KADOKAWA ©︎T.N GON Co.,Ltd
世界の巨匠・北野武が構想に30年を費やして監督・脚本を手がけた最新作映画『首』。今年の5月に行われた第76回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映された本作が満を辞して日本に上陸。ストーリーは、戦国時代に織田信長を自決に追い込んだ歴史的事件「本能寺の変」を題材とし、加瀬亮が演じる織田信長の“首”を狙い、下剋上を試みる武士たちが引き起こす波乱の権力争いを描いている。羽柴秀吉にビートたけし、明智光秀に西島秀俊、黒田官兵衛に浅野忠信など豪華俳優陣を揃え、“本能寺の変”に渦巻く嘘や裏切りが耐えない緊迫した世界観を見事に怪演。果たして黒幕は誰なのか、乱闘の先に何があるのか、史実を根底から覆すような衝撃を壮大なスケールで映し出す。
公開日: 11月23日(木)
監督: 北野武
出演: ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮
HP: kadokawa.co.jp/kubi
『ゴースト・ワールド』

©︎2001 Orion Pictures Distribution Corporation. All Rights Reserved.
アメリカの漫画家・イラストレーター・脚本家の Daniel Clowes (ダニエル・クロウズ) のカルトコミックを原作に、疎外感を抱えて生きるティーンエイジャーの2人をポップかつユーモラスに描いた青春ドラマ。2001年に公開され、「ダメに生きる」というキャッチコピーが反響を呼び、当時は新しいニュートラルな空気感で大ヒットを記録した映画が22年ぶりにカムバック。主演は『アメリカン・ビューティー』(1999年) で主人公の娘を演じ評価された Thora Birch (ソーラ・バーチ) と、『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年) で脚光を浴びた Scarlett Johansson (スカーレット・ヨハンソン) の2人が務めた。当時 Thora Birch は17歳、 Scarlett Johansson は15歳で、2人の飾らない等身大の演技が光る、色褪せない一作。
公開日: 11月23日(木)
監督: Terry Zwigoff (テリー・ツワイゴフ)
出演: Thora Birch (ソーラ・バーチ)、Scarlett Johansson (スカーレット・ヨハンソン)、Steve Buscemi (スティーヴ・ブシェミ)
HP: senlisfilms.jp/ghostworld
『シチリア・サマー』

©︎2023 IBLAFILM srl
1982年、初夏のイタリア・シチリア島を舞台に、実際に起こった事件をもとに少年たちのみずみずしい初恋と運命を描いたラブストーリー。陽気で無邪気なニーノを演じる Gabriele Pizzurro (ガブリエーレ・ピッツーロ) は5歳から舞台デビューし、その演技力を活かし今回の映画出演は初の試みとなる。内向的ながらも心に情熱を宿す少年ジャンニ役には、ダンサーとしても人気を誇る Samuele Segreto (サムエーレ・セグレート) が抜擢。数百人のオーディションの中から選び抜かれた2人は本作でナストロ・ダルジェント賞最優秀新人賞を獲得し、ヨーロッパで大きな注目を集めている。運命的な出会いから惹かれ合う2人の様子と衝撃のラストを、美しく鮮やかに描く愛の物語。
公開日: 11月23日(木)
監督: Giuseppe Fiorell (ジュゼッペ・フィオレッロ)
出演: Gabriele Pizzurro (ガブリエーレ・ピッツーロ)、Samuele Segreto (サムエーレ・セグレート)
HP: shochiku.co.jp/sicilysummer
『ディス・マジック・モーメント』

©︎cinemadrifters
大阪を拠点に香港、中国、バルカン半島などで映画を制作するマレーシア出身の映画監督 Lim Kar Wai (リム・カーワイ) による、日本のミニシアターを巡るドキュメンタリー。2022年、Lim Kar Wai によるミニシアターを舞台とした映画『あなたの微笑み』の公開を前に、コロナ禍の影響を受けミニシアターが次々と困難に陥ったことに危機感を感じ、本作の制作を決意。北海道から沖縄まで、全国22館のミニシアターを監督自身が旅をし、実際に劇場を支える人たちの思いに耳を傾ける。それぞれの個性が光るミニシアターの成り立ちや経営方法は、家族経営であったり、クリーニング屋も兼ね備える映画館など、多種多様。大きな問題に直面する90分間のインタビューの中で、見えてきたものとは。
公開日: 11月25日(土)
監督: Lim Kar Wai (リム・カーワイ)
出演: 木幡明夫、瀧川佳典、下地史子
HP: theatre/movies
『コーポ・ア・コーポ』

©︎ジーオーティー/岩浪れんじ
漫画家・岩浪れんじによる『コーポ・ア・コーポ』が実写映画化。馬場ふみかが主演を務め、安アパートの訳あり住人たちと彼らを取り巻く人間模様をお届け。スカジャン姿で自転車を乗る辰巳ユリが暮らすのは、大阪の下町にある安アパート「コーポ」。そこには、複雑な過去を背負い女性に貢がせて生計を立てている中条紘、日雇いの建築現場で働く石田鉄平、部屋で怪しげな商売を営んでいる初老の宮地友三などが暮らしている。ある日、同じ「コーポ」の住人である山口が首を吊って死んでいるのを宮地が発見する。似たような境遇で暮らす人間の死を目の当たりにした住人たちは、それぞれの人生を思い返していく。
公開日: 11月17日(金)
監督: 仁同正明
出演: 馬場ふみか、東出昌大、倉悠貴
HP: copo-movie.jp
『正欲』

©︎2021 朝井リョウ/新潮社 (C)2023「正欲」製作委員会
第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウのベストセラー小説を、稲垣吾郎と新垣結衣の共演で映画化。『あゝ、荒野』を手がけた岸善幸監督と脚本家・港岳彦が再タッグを組み、今の時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作が誕生。横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、不登校になった息子の教育方針をめぐり妻と衝突を繰り返している。販売員として働く桐生夏月は、中学の同級生の佐々木佳道とひとつの秘密を抱え、自ら世間との断絶を望んでいる。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。家庭環境、性的指向、容姿などさまざまな背景を持つ5人の人生が、ある事件をきっかけに交差していく。
公開日: 11月10日(金)
監督: 岸善幸
出演: 稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗
HP: bitters.co.jp/seiyoku
『ブルー・ウインド・ブローズ』

©︎テツヤトミナフィルム
長編第2作『わたくしどもは。』が第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、注目を集める富名哲也監督の2018年に手がけた長編デビュー作が遂に公開。佐渡島の美しい自然を背景に、ある家族と少年少女の出会いと別れの物語を描き、実の親子でもある俳優・内田也哉子とミュージシャンの内田裕也が父娘役で初共演をした。佐渡島に暮らす少年アオ。彼の父親は、息子の誕生日プレゼントを買いにでかけたまま帰ってこなくなり、アオは父親がバケモノにさらわれたと思っている。孤独を感じているアオの前に、謎めいた転校生の少女・小夜子が現れ、ともに孤独を抱く2人は心を通わせる。一方、アオの母ミドリは、幼馴染から思いを寄せられ心が揺らいでいる。そんなある夜、里親に辛い仕打ちを受けた小夜子がアオの元を訪ねてくる。深夜、二人はミステリアスなバスに乗って、アオの父親が幼い頃に見たというバケモノが現れた海へと向かうことに。島の美しい風景の中で、家族と少年少女の出会いと別れの物語。
公開日: 11月10日(金)
監督: 富名哲也
出演: 内田也哉子、田中日月、田中椿
HP:bluewindblows.com
『花腐し』

©︎2023「花腐し」製作委員会
数多くの賞を受賞した『火口のふたり』の荒井晴彦監督が綾野剛を主演に迎え、芥川賞を受賞した松浦寿輝の同名小説を実写映画化。原作にピンク映画へのレクイエムという荒井監督ならではのモチーフを取り込み、ふたりの男とひとりの女の純粋な愛を描く。ピンク映画業界で生きる監督の栩谷は、もう5年も映画を撮れていない。梅雨のある日、大家からアパートの住人への立ち退き交渉を頼まれる。その男・伊関はかつて脚本家を目指していた。打ち解けた二人は、自分たちが過去に本気で愛した女が同じ祥子という女優であることに気づく。3人がしがみついてきた映画への夢が崩れはじめる中、それぞれの人生が交錯していく。
公開日: 11月10日(金)
監督: 荒井晴彦
出演: 綾野剛、柄本佑、さとうほなみ
HP:hanakutashi.com
『私がやりました』

©︎2023 MANDARIN & COMPAGNIE – FOZ – GAUMONT – FRANCE 2 CINEMA – SCOPE PICTURES – PLAYTIME PRODUCTION
Francois Ozon (フランソワ・オゾン) 監督が、『8人の女たち』『しあわせの雨傘』に続き、女性の人生を魅力的に探究した最新作をリリース。パリの大豪邸で有名映画プロデューサーが殺害された。容疑者として連行されたのは、新人女優マドレーヌ。プロデューサーに襲われ、「自分の身を守るために撃った」と自供する彼女は、親友で駆け出しの弁護士ポーリーヌと共に法廷へと挑んだ。正当防衛を訴える鮮やかな弁論と感動的なスピーチは裁判官や大衆の心をつかみ、マドレーヌは無罪を勝ち取ったのみならず、悲劇のヒロインとしてスターの座を手に入れる。ところが、ある日、二人の前にオデットという女が現れる。プロデューサー殺しの真犯人と主張する。「犯人の座」をめぐり3人の女たちが繰り広げる、クライムミステリーの真実とは。
公開日: 11月3日(金)
監督: Francois Ozon
出演: Nadia Tereszkiewicz (ナディア・テレスキウィッツ)、Rebecca Marder (レベッカ・マルデール)、Isabelle Huppert (イザベル・ユペール)
HP: gaga.ne.jp/my-crime
『理想郷』

©︎Arcadia Motion Pictures, S.L., Caballo Films, S.L., Cronos Entertainment, A.I.E,Le pacte S.A.S.
第35回東京国際映画祭で主要3冠を獲得し、並はずれた傑作と絶賛された話題作が遂に公開。本作を手掛けたのは、『おもかげ』で新たな才能として名を知らしめた Rodrigo Sorogoyen (ロドリゴ・ソロゴイェン) 監督。フランス人の夫婦アントワーヌとオルガは、スローライフを夢に抱き、スペインの山岳地帯にある小さな村に移住する。しかし村人たちは慢性的な貧困問題を抱え、穏やかとは言えない生活を送っていた。隣人兄弟は新参者の夫婦を嫌い、彼らに嫌がらせをしていくようになっていく。そんな中、村にとっては金銭的利益となる風力発電のプロジェクトをめぐり夫婦と村人の意見が対立。スペインで実際に起きた事件を基に映画化した心理スリラー。
公開日: 11月3日(金)
監督: Rodrigo Sorogoyen
出演: Denis Menochet (ドゥニ・メノーシェ)、Marina Fois (マリーナ・フォイス)、Luis Zahera (ルイス・サエラ)
HP: unpfilm.com/risokyo
『かぞく』

©︎土田世紀/日本文芸社,Aniplex Inc.
2012年に43歳の若さで急逝した漫画家・土田世紀による未完の絶筆『かぞく』を実写映画化。吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介を主演に迎え、4人の男の4つの家族が、複雑に絡み合い、喪失から再生へと向かう様を映し出した。父が失踪したマコト(吉沢亮)は、母と二2人で慣れ親しんだ街を離れて新しい土地で暮らしを始める。一方、ケンジ(永瀬正敏)は内縁の妻ハルカとひそやかに生活しているが、ハルカはある秘密を抱えていた。妻を亡くし、父1人で2人の子供を育てるタケオ(小栗旬)は、子供たちと海へドライブに出かけた。久しぶりに実家へ帰ってきたユウイチ(阿部進之介)は、自分の名を呼ぶ女性に森の中へといざなわれていく。「父とは」「母とは」「子とは」などのテーマを各エピソードに振り分け、それぞれ家族の再生を試みながら「家族とは何か」を問いかける。
公開日: 11月3日(金)
監督: 澤寛
出演: 吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介
HP: aniplex.co.jp/kazoku
『ザ・キラー』
『セブン』『ファイト・クラブ』『ソーシャル・ネットワーク』など数々の作品を生み出してきた David Fincher (デビッド・フィンチャー)。主演を務めるのは Michael Fassbender (マイケル・ファスベンダー) のほか、Arliss Howard (アーリス・ハワード)、Charles Parnell (チャールズ・パーネル)。ある暗殺者の男は、どんな時も冷静沈着で計画通りに淡々とスマートに殺人行為を遂行していた。しかし、とあるニアミスで運命が変わってしまう。暗殺者は、雇い主や自分自身に抗いながら、世界を舞台に追撃劇を繰り広げる。
公開日: 10月27日(金)
監督: David Fincher
出演: Michael Fassbender (マイケル・ファスベンダー) のほか、Arliss Howard (アーリス・ハワード)、Charles Parnell (チャールズ・パーネル)
HP: cinema-lineup.com/thekiller
『こいびとのみつけかた』

©︎JOKER FILMS INC.
『まともじゃないのは君も一緒』の前田弘二監督と脚本の高田亮が再びタッグを組んだ、おかしなふたりの物語の第2弾となるラブストーリーが誕生。植木屋で働くトワは、雑誌の切り抜きをポケットに入れて妄想する変わり者。コンビニで働く園子に恋をしたトワは、毎日、園子がどんな人か想像している。なんとかして話したいトワは、木の葉をコンビニの前から自分のいる場所まで並べて誘い出すことに成功した。園子もまた、廃工場に暮らして奇妙な彫刻をたくさん作る風変わりな人間だった。言葉を交わすようになった2人は、周囲の人々には理解できない独特の会話で2人だけの世界を築いていく。しかし園子には、いつまでもトワと同じ世界にはいられない、ある秘密があった。
公開日: 10月27日(金)
監督: 前田弘二
出演: 倉悠貴、芋生悠、川瀬陽太
HP: koimitsu.com
『唄う六人の女』

©︎2023「唄う六人の女」製作委員会
異例のマネキン主演ドラマ『オー!マイキー』などで知られる石橋義正が約10年ぶりの監督作が誕生した。竹野内豊と山田孝之がダブル主演を務め、異様な世界に迷い込んだ正反対な性格の二人の男を演じた。主人公二人を取り巻く六人の女を演じるのは、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈。父の訃報を受けて帰郷した萱島と、萱島の父が所有していた土地を譲り受ける予定の宇和島は、車で山道を走る途中で事故に遭い気を失ってしまう。目覚めると現われたのは、この森に暮らす美しい6人の女たち。2人は彼女たちによって森の奥深くに監禁されてしまう。何を聞いても一切答えのない彼女たちに隠された真実とは。
公開日: 10月27日(金)
監督: 石橋義正
出演: 竹野内豊、山田孝之
HP: six-singing-women.jp
『愛にイナズマ』

©︎2023「愛にイナズマ」製作委員会
『舟を編む』をはじめ、発表する作品がいずれも国内外で高く評価されてきた監督・石井裕也が、史上最もポップ&ハッピーなタッチで脚本を描いたコメディドラマ。松岡茉優と窪田正孝が主演を務め、社会の理不尽さに打ちのめされた恋人同士の花子と正夫を演じる。26歳の折村花子は幼少時からの夢だった映画監督デビューを目前に控え、気合いに満ちていた。そんなある日、彼女は魅力的だが空気を読めない男性・舘正夫と運命的な出会う。ようやく人生が輝き始めたかと思えた矢先、花子は卑劣なプロデューサーにだまされ、全てを失ってしまう。失意の底に突き落とされた花子を励ます正夫に、彼女は泣き寝入りせずに闘うことを宣言。花子は10年以上音信不通だった、どうしようもない家族のもとを訪れ、父や2人の兄たちの力を借りて、ユーモア溢れる痛快な反撃の物語を開始する。
公開日: 10月27日(金)
監督: 石井裕也
出演: 松岡茉優、窪田正孝、池松壮亮
HP: ainiinazuma.jp
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

©︎Apple
Martin Scorsese (マーティン・スコセッシ) 監督が Leonardo Wilhelm DiCaprio (レオナルド・ディカプリオ)、Robert De Niro (ロバート・デ・ニーロ)、Jesse Plemons (ジェシー・プレモンス)、Lily Gladstone (リリー・グラッドストーン) ら豪華キャストを迎え、実話を基に描いた西部劇サスペンス。20世紀初頭、アメリカ先住民のオセージ族は、石油の発掘によって一夜にして世界でも有数の富を手にする。その財産にすぐに目をつけたのが、すでに入り込んでいた白人たち。彼らはオセージ族を巧みに操り、脅し、奪える限りの財産を強奪し、やがて殺人に手を染める。
公開日: 10月20日(金)
監督: Martin Scorsese
出演: Leonardo Wilhelm DiCaprio、Robert De Niro、Jesse Plemons
HP: kotfm-movie.jp
『消えない灯り』

©︎パロマプロモーション
日本社会が抱える空き家問題をテーマに、娘と亡き父親の心の交流を描いたヒューマンドラマ。過疎化の進む地方都市で生まれ育ち、今は東京で暮らしている花村茉莉は、亡くなった父の遺産として実家を譲り受けることに。だが、仕事を解雇されることになった彼女は、家の売却を考えていたが、誰もいないはずの家の中で父の幻影を目にする。家を売るかどうか悩む茉莉のもとへ、教師だった父の教え子・陽子が現れる。陽子の語る父の思い出を聞きながら、茉莉は自分の生き方を見つめ直していく。
公開日: 10月21日(土)
監督: 井上博貴
出演: 織田美織、金澤美穂、宍戸美和公
HP: palomapro.com/kienaiakari
『キリエのうた』

©︎ 2023 Kyrie Film Band
『スワロウテイル』、『リリイ・シュシュのすべて』を手がけた監督・岩井俊二による新作映画が、遂に誕生。岩井俊二のゆかりある石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、現在ソロとして活動するアイナ・ジ・エンドが映画初主演を務める。歌うことでしか声が出せない路上ミュージシャン・キリエは、行方のわからなくなった婚約者を捜す青年・夏彦と、傷ついた人々に寄り添う小学校教師・フミ、過去と名前を捨ててキリエのマネージャーとなる謎めいた女性・イッコと出逢う。そして、4人に降りかかる苦難に翻弄されながら出逢いと別れの13年間にわたる物語を描き出す。
公開日: 10月13日(金)
監督: 岩井俊二
出演: アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華
HP:kyrie-movie.com
『鯨の骨』

©︎2023「鯨の骨」製作委員会
米アカデミー賞脚色賞にノミネートされた『ドライブ・マイ・カー』の脚本家・大江崇允が監督を務め、リアルとバーチャルが曖昧になった世界でARアプリのカリスマ少女にのめり込んでいく男を描いたミスタリアスな迷宮ファンタジー。結婚間近だった恋人と別れた不眠症のサラリーマン・間宮は、マッチングアプリで唯一返信をくれた女子高生と出会う。しかし彼女は間宮のアパートで自殺をしてしまう。慌てて死体を山中に埋めようとするも、死体は消えてしまった。やがて、間宮はスマホで撮影した動画を撮影場所に残せるARアプリ・王様の耳はロバの耳(通称・ミミ)で、死んだ女子高生と瓜二つの明日香を発見する。明日香は「ミミ」内に多くのファンを持つカリスマ的存在で、間宮は彼女の痕跡を追ううちに現実と幻想の境目を見失っていく。
公開日: 10月13日(金)
監督: 大江崇允
出演: 落合モトキ、あの、横田真悠
HP: culture-pub.jp/kujiranohone
『くるりのえいが』

©︎2023「くるりのえいが」Film Partners
1996年に結成したロックバンド・くるりのアルバム制作現場に密着したドキュメンタリー映画。ロックバンド・くるりは、立命館大学の音楽サークルに所属していた3人によって結成。2002年に脱退した森を含む結成当時のオリジナルメンバーが2022年に伊豆のスタジオに集まり、バンドにとって14枚目となるアルバムの制作を開始した。くるりは今なぜオリジナルメンバー3人による曲作りを選択したのか。音楽を奏でることの面白さをぜひ劇場で見届けてみては。
公開日: 10月13日(金)
監督: 佐渡岳利
出演: 岸田繁、佐藤征史、森信行
HP: qurulinoeiga.jp
『アアルト』

©︎FI 2020 – Euphoria Film
フィンランドが生んだ世界的建築家でデザイナーの Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト) が今年 2023 年に生誕 125 年を迎えたことを記念して公開される本作。優れたデザインの家具や食器、数々の名建築を手がけた Alvar Aalto。同じく建築家であった妻・Aino Aalto (アイノ・アアルト) とともに物を創造していく過程とその人生の軌跡を、観客が映像ツアーに参加しているかのような独創的なスタイルで描き出す。さらに、妻と交わした手紙の数々や、同世代の建築家、友人たちの証言を通し、Alvar Aalto の知られざる素顔をお届け。
公開日: 10月13日(金)
監督:Virpi Suutari (ビルピ・スータリ)
出演: Alvar Aalto、Aino Aalto
HP: aaltofilm.com
『白鍵と黒鍵の間に』

©︎2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
『素敵なダイナマイトスキャンダル』の冨永昌敬監督が、ミュージシャン・南博の回想録『白鍵と黒鍵の間に、ジャズピアニスト・エレジー銀座編』をアレンジして映画化。池松壮亮が1人2役で主演を務め、昭和末期の銀座を舞台に2人のジャズピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描いた。銀座のキャバレーでピアノを弾いていたジャズピアニスト志望の博は、謎の男からのリクエストで「あの曲」こと「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏する。しかし、「あの曲」をリクエストしていいのは銀座界隈を牛耳る熊野会長だけで、演奏を許されているのも会長お気に入りの敏腕ピアニスト、南だけだった。夢を見失ってしまった南の運命は絡みあい、多くの人々を巻き込みながら事態は思わぬ方向へと転がっていく。
公開日: 10月6日(金)
監督: 冨永昌敬
出演: 池松壮亮、仲里依紗、森田剛
HP: hakkentokokken.com
『アンダーカレント』

©︎豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会
『愛がなんだ』や『街の上で』を手がけた今泉力哉監督が女優の真木よう子と初めてタッグを組み、フランスを中心に海外でも人気を誇る豊田徹也の長編コミック『アンダーカレント』を実写映画化。銭湯の女主人・かなえは、夫・悟が突然失踪し途方に暮れる。なんとか銭湯を再開すると、謎の男・堀が「働きたい」とやってきて住み込みで働くことになり、二人の不思議な共同生活が始まる。かなえは友人に紹介された探偵・山崎とともに悟の行方を捜すことになったが、次々と知られざる事実を知ることに。なぜ男は現れ、なぜ夫は姿を消したのか。
公開日: 10月6日(金)
監督: 今泉力哉
出演: 真木よう子、井浦新、リリー・フランキー
HP: undercurrent-movie.com
『アナログ』

©︎2023「アナログ」製作委員会 (C)T.N GON Co., Ltd.
ビートたけしが初めて書きあげた恋愛小説『アナログ』が映画化。二宮和也が主演、波瑠がヒロインを務めたラブストーリー。手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟。自身が内装を手がけた喫茶店「ピアノ」で、小さな商社に勤める謎めいた女性、みゆきと出会う。自分と似た価値観のみゆきにひかれた悟は連絡先を聞くが、彼女は携帯電話を持っていないという。そこで2人は連絡先を交換する代わりに、毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束をする。会える時間を大切にして丁寧に関係を紡いでいく悟とみゆき。しかし悟がプロポーズを決意した当日、彼女は現れず、そして彼女は姿を消した。なぜみゆきは突然姿を消したのか。彼女が隠していた過去、そして秘められた想いとは。
公開日: 10月6日(金)
監督: タカハタ秀太
出演: 二宮和也、波留、桐谷健太
HP: analog-movie.com
『旅するローマ教皇』

©︎2022 21Uno Film srl Stemal Entertainment srl
『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』『海は燃えている イタリア最南端の小さな島』などで国際的に高く評価される Gianfranco Rosi (ジャンフランコ・ロージ) 監督最新作が登場。この映画は、2013年から9年間で37回、53か国を訪れた教皇の旅の膨大な記録映像と、撮りおろし映像を交えながら紡いだドキュメンタリー。難民問題、紛争に苦しむ中東やアフリカ、アメリカでは平和について語り、世界で唯一の被爆国である日本では黙とうを捧げる。貧困、紛争などさまざまな問題を抱える世界の片隅で生活する市井の人々の姿が教皇の旅を通して描き出される。さまざまな問題に耳を傾け、出会い、語る教皇らしい姿のみならず、明るく飾らない人間性も映し出していく。
公開日: 10月6日(金)
監督: Gianfranco Rosi (ジャンフランコ・ロージ)
HP: bitters.co.jp/tabisuru
『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』

©CANAL+/CAPA 2018
フランスの世界的ファッションデザイナー Jean Paul Gaultier (ジャン=ポール・ゴルチエ) の半生をミュージカル化した『ファッション・フリーク・ショー』の舞台裏に迫ったドキュメンタリーが公開。2018年にパリで上映されるとともに話題の中心となった『ファッション・フリーク・ショー』。Jean Paul Gaultier 特有の豪華な衣装や、オリジナルの音楽、ハイスタイルな振り付けで魅了する舞台は、2年もの歳月をかけ完成された。世界的なセレブである Madonna (マドンナ)、Catherine Deneuve (カトリーヌ・ドヌーヴ)、Marion Cotillard (マリオン・コティヤール) などを虜にした、贅沢で心穏やか、そして魔法に満ち溢れたショーの舞台裏を、劇場で見届けてみては。
公開日: 9月29日(金)
監督: Yann L’Henoret (ヤン・レノレ)
出演: Jean-Paul Gaultier (ジャン=ポール・ゴルチエ)、Madonna (マドンナ)、Catherine Deneuve (カトリーヌ・ドヌーブ)
HP: gaultier-movie.jp
『ハント』

©︎2022 MEGABOXJOONGANG PLUS M, ARTIST STUDIO & SANAI PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED.
Netflix (ネットフリックス) の大人気ドラマ『イカゲーム』で主人公を演じた Lee Jung-jae (イ・ジョンジェ) が脚本と監督を手がけたデビュー作が遂に日本に上陸。20年来の友人でもある Jung Woo-Sung (チョン・ウソン) とともにダブル主演を務めたスパイアクション。安全企画部の海外班長パクと国内班長キムは、機密情報が「北」に漏れたことから、組織内にスパイがいることを告げられる。組織内の人間全員が容疑者という状況の中、パクとキムはそれぞれ部下とともに捜査を開始。しかし、スパイを見つけ出すことができないパクとキムは互いの動向を監視するようになり、次第に対立を深めていく。そんな中、大統領暗殺計画が発覚し、その緊張は頂点に達する。
公開日: 9月29日(金)
監督: Lee Jung-jae (イ・ジョンジェ)
出演: Lee Jung-jae (イ・ジョンジェ)、Jung Woo-Sung (チョン・ウソン)、Jeon Hye-jin (チョン・ヘジン)
HP: klockworx.com/huntmoviejp
『ロスト・キング 500年越しの運命』

©︎PATHE PRODUCTIONS LIMITED AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.
500年にわたり行方不明だった英国王リチャード三世の遺骨発見の立役者となった女性の実話をもとに映画化。フィリッパ・ラングレーは職場で上司から理不尽な評価を受けるが、別居中の夫から生活費のため仕事を続けるように言われてしまう。そんなある日、シェイクスピア劇『リチャード三世』を鑑賞した彼女は、悪名高きリチャード三世も実際は自分と同じように不当に扱われてきたのではないかと疑問を抱き、歴史研究にのめり込み、遺骨探しを開始する。『あなたを抱きしめる日まで』で主演の Steve Coogan (スティーブ・クーガン) が主人公の夫を演じ、Jeff Pope (ジェフ・ポープ) と共同で脚本も担当した。
公開日: 9月22日(金)
監督: Stephen Frears (スティーブン・フリアーズ)
出演:Sally Hawkins (サリー・ホーキンス)、Steve Coogan (スティーブ・クーガン)、Harry Lloyd (ハリー・ロイド)
HP: culture-pub.jp/lostking
『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド』

©︎2022 Concord Music Group, Inc.
ロックバンド CCR (クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル) が1970年に行った伝説のロンドン公演が映像化。1970年、人気絶頂の CCR は、最初で最後のヨーロッパツアーを決行した。ツアーの目玉となったのは、当時レコード売上が世界1位だった Beatles (ビートルズ) の本拠地で行われたロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでのライブ。しかし公演の4日前、Beatles 解散というニュースが報じられる。その中で CCR はすべてをかけたパフォーマンスを披露し、ロック史に残る屈指のライブとなった。50年ぶりに発見されたロンドン公演の完全な記録フィルムを 4K で復元し、バンドの日常をとらえた映像やメンバーへのインタビュー、バンド初期のライブ映像などを交えた貴重な記録をお見逃しなく。
公開日: 9月22日(金)
監督: Bob Smeaton (ボブ・スミートン)
出演: Doug Clifford (ダグ・クリフォード)、Stu Cook (スチュ・クック) John Fogerty (ジョン・フォガティ)、Tom Fogerty (トム・フォガティ)
HP: ccr.onlyhearts.co.jp
『燃えあがる女性記者たち』

©︎BLACK TICKET FILMS. ALL RIGHTS RESERVED
各国の映画祭で注目を集めたドキュメンタリー映画が遂に公開。インド北部のウッタル・プラデーシュ州で、カースト最下層「ダリト」の女性たちが立ち上げた新聞社『カバル・ラハリヤ』。大手メディアが注目しない農村の生活や開発など地方自治の問題を報道し続け、紙媒体からSNSとYouTubeの発信を主とするデジタルメディアとして新しい挑戦を始める。知識も経験も豊富な主任記者のミーラや、有望記者のスニータ、新人のシャームカリは、それぞれの悩みを抱えながらも徐々に記者としての取材方法を獲得し、反社会勢力の存在や警察の怠慢も明らかにするなど、最前線の取材へと飛び込んでいく。彼女たちが発信していく『カバル・ラハリヤ』の奮闘をぜひ劇場で見届けてみて。
公開日: 9月16日(土)
監督: Rintu Thomas (リントゥ・トーマス)、Sushmit Ghosh (スシュミト・ゴーシュ)
HP: writingwithfire.jp
『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』

©︎2020 KC Productions, LLC. All Rights Reserved
無実の黒人が白人警官に殺害されるまでの90分間を描くリアルタイム進行形サスペンス映画。ハリウッド俳優 Morgan Freeman (モーガン・フリーマン) が、人種差別を扱い、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞ノミネート実績がある『インビクタス』のプロデューサーである Lori McCreary (ロリ・マクレアリー) とタッグを組み、製作総指揮を担った。Morgan Freeman は、「この映画は、法執行官がいかに間違ったアプローチをしているかを真にドラマチックに描いたものです。そして、この事実を広めることが私たちにできる最善の方法だと思います。」と語る。主演の Frankie Faison は実在した人物を演じ、アカデミー賞のゴッサム賞で最優秀主演男優賞を受賞。さらに、衝撃的な内容が様々な議論を呼び起こし、各国の映画祭で圧倒的な存在感を残した。
公開日: 9月15日(金)
監督: David Midell (デビッド・ミデル)
出演: Frankie Faison (フランキー・フェイソン)、Steve O’Connell (スティーブ・オコネル)、Enrico Natale (エンリコ・ナターレ)
HP: kokc-movie.jp/index.html
『ほつれる』

©︎2023「ほつれる」製作委員会&COMME DES CINEMAS
演劇界で注目を集める演出家・劇作家の加藤拓也が、映画監督デビュー作『わたし達はおとな』に続いてオリジナル脚本で撮りあげた長編最新作。『あのこは貴族』や『愛の渦』出演の門脇麦を迎え、ひとりの女性がある出来事をきっかけに周囲の人々や自分自身と向きあっていく姿を描いた物語。夫・文則との関係がすっかり冷え切っている綿子は、友人の紹介で知りあった木村と頻繁に会うようになる。ある日、綿子と木村の関係を揺るがす決定的な出来事が起こり、日常が徐々に狂い出していく。人とのつながり、人生の在り方を見つめ直していくひとりの人間の歩みを追う。
公開日: 9月8日(金)
監督: 加藤拓也
出演: 門脇麦、田村健太郎、染谷将太、黒木華
HP: bitters.co.jp/hotsureru
『こんにちは、母さん』

©︎2023「こんにちは、母さん」製作委員会
吉永小百合と大泉洋が送る、母と息子の新たな出発の物語。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家での妻や娘との問題に頭を悩ませる神崎昭夫は、久しぶりに母親が暮らす東京下町の実家を訪れる。しかし、割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、華々しい生活を送っている。久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う「母」と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。
公開日: 9月1日(金)
監督: 山田洋次
出演: 吉永小百合、大泉洋、永野芽郁
HP: shochiku.co.jp/konnichiha-kasan
『福田村事件』

©︎「福田村事件」プロジェクト 2023
関東大地震が発生した1923年9月1日11時58分の、わずか5日後に起こった実際の事件「福田村事件」をもとに描かれた物語。香川県から関東へ訪れた薬の行商人たちは、讃岐弁を話していることで朝鮮人と疑われ、15人のうち9人が殺害されてしまう。さらにその後、逮捕者は実刑になったものの、大正天皇の死去で罪が軽くなりすぐに釈放され、事件は歴史の闇に葬られることに。また本作は、『A』(1998) や『i-新聞記者ドキュメント-』(2019) で知られ、数々の社会派ドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也の初となる劇映画作品でもある。
公開日: 9月1日(金)
監督: 森達也
出演: 井浦新、田中麗奈、永山瑛太
HP: fukudamura1923.jp/
『エリザベート 1878』

©︎Felix Vratny
Vicky Krieps (ヴィッキー・クリープス) が19世紀オーストリア皇紀エリザベートを演じ、第75 回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀演技賞を受賞した本作。シシィという愛称で親しまれ、「ヨーロッパ宮廷一の美貌」を謳われたエリザベートは、1877年のクリスマスイブに40歳の誕生日を迎える。しかし、世間の印象を保つために奮闘していた彼女は、厳格な宮廷生活を窮屈に感じ、若かりし頃の友人や恋人を訪ねる旅を始める。史実に捉われない斬新な美術と音楽、そして自由本方な演出を通し、「若さ」や「美しさ」のみで存在価値を測られてきた彼女の素顔が浮き彫りにされた。
公開日: 8月25日(金)
監督: Marie Kreutzer (マリー・クロイツァー)
出演: Vicky Krieps (ヴィッキー・クリープス)、Florian Teichtmeister (フロリアン・タイヒトマイスター)、Katharina Lorenz (カタリーナ・ローレンツ)、Jeanne Werner (ジャンヌ・ヴェルナー)
HP: transformer.co.jp/corsage
『あしたの少女』

©︎2023 TWINPLUS PARTNERS INC. & CRANKUP FILM ALL RIGHTS RESERVED.
『私の少女』(2014) で鮮烈な長編デビューを飾った Jung July (チョン・ジュリ) の、8年ぶりの長編最新作。ある高校生の死を巡る衝撃的な実話をもとに、労働搾取の犠牲者となった少女の悲劇が描かれた社会派ドラマ。高校生のソヒは、担任に大手通信会社下請けのコールセンターの仕事を紹介され、実習生として働き始める。しかし、その会社は従業員同士の競争を煽り、契約書で保証されているはずの成果給も支払おうとしなかった。そんな中、チーム長の若い男性が自殺してしまい、ショックを受けたソヒは、自らも孤立して神経をすり減らしてゆく。
公開日: 8月25日(金)
監督: Jung July (チョン・ジュリ)
出演: Bae Doona (ペ・ドゥナ)、Kim Si-Eun (キム・シウン)
HP: ashitanoshojo.com
『ふたりのマエストロ』

©︎2022 VENDOME FILMS – ORANGE STUDIO – APOLLO FILMS
パリの華やかなクラシック界で、それぞれオーケストラ指揮者として活躍する父フランソワと息子ドニ。ある日、フランソワに1 本の電話が入る。それは夢にまで見た、世界最高峰ミラノ・スカラ座の音楽監督就任の依頼だった。家族全員が祝福する中、ライバルである父の成功を素直に喜べずにいたドニだったが、翌日、今度は彼がスカラ座総裁から呼び出しを受ける。なんと就任を依頼されたのはドニであり、先日のフランソワへの連絡は誤りだったという。ドニは、その真実を浮き足立つ父に伝えなければならない苦渋の選択を迫られる。『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』 (2001) の Yvan Attal (イバン・アタル) が主役を務め、Pierre Arditi (ピエール・アルディティ) や Miou-Miou (ミュウ=ミュウ) らフランスを代表する名優たちが脇を固め、家族の葛藤を見事に描き出した。
公開日: 8月18日 (金)
監督: Bruno Chiche (ブリュノ・シッシュ)
出演: Yvan Attal (イバン・アタル)、Pierre Arditi (ピエール・アルディティ)、Miou-Miou (ミュウ=ミュウ)、Caroline Anglade (キャロライン・アングラード)
HP: gaga.ne.jp/MAESTROS
『高野豆腐店の春』

©︎2023「高野豆腐店の春」製作委員会
日本の伝統食豆腐をテーマに、小さな豆腐店を営む職人気質な父と明るく気立ての良い娘の、細々としながらも幸せな人生が描かれた。尾道の町に店を構える高野豆腐店。愚直な父、高野辰雄と娘の春。二人は陽が昇る前に厨房に入り、こだわりの大豆を使った豆腐を地道にコツコツと作る日常を過ごしていた。お店の常連さんや町の仲間たちと和やかな日々を過ごす中、それぞれ新しい出会いが訪れる。辰雄役の藤竜也と春役の麻生久美子に加えて、中村久美も独り身の老婦人ふみえ役として登場した。
公開日: 8月18日 (金)
監督: 三原光尋
出演: 藤竜也、麻生久美子、中村久美、徳井優
HP: takanotofuten-movie.jp
『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』

©︎2019 Wood Entertainment
奇才 Quentin Tarantino (クエンティン・タランティーノ) の、素顔が出演俳優たちの手により暴かれた。「タランティーノ映画」という唯一無二の作風で世界中の映画ファンたちを熱狂させる同氏。監督デビュー作『レザボア・ドッグス』(1992) から8作目の『ヘイトフル・エイト』(2015) までに出演した俳優たちが登場し、『キル・ビル』(2003) の撮影中に起きた事故の真相や『パルプ・フィクション』(1994) の主演が選ばれた裏側から、「長編映画を10本撮ったら、映画監督を引退する」と公言する Quentin Tarantino の引退後の計画までがタブーなしで語られた。最後の1本が完成する前に、同氏の謎めいた頭と心の中を覗いてみてはいかが。
公開日: 8月11日(金)
監督: Tara Wood (タラ・ウッド)
出演: Zoe Bell (ゾーイ・ベル)、Bruce Dern (ブルース・ダーン)、Robert Forster (ロバート・フォスター)
HP: qt-movie.jp
『ソウルに帰る』

©︎AURORA FILMS/VANDERTASTIC/FRAKAS PRODUCRIONS/2022
現代的でありながらも独特な感性で、世界的に注目を浴びる Davy Chou (ダビ・シュー) 監督が長編2作品目ながらも、第43回ボストン映画評論家協会賞で作品賞に輝いた本作。韓国で生まれ、フランスで養子として育った25歳のフレディは、ふとしたことをきっかけに初めて母国に帰ることに。しかし、自由奔放な性格の彼女は、韓国の文化や言葉に馴染むことができずにいた。そんな中、フランス語が堪能で親切な韓国人テナの協力を通し、実の両親を探し始める。表情豊かで型破りなフレディ役を務めたのは、演技未経験の韓国系フランス人アーティストの Park Ji-min (パク・ジミン)。
公開日: 8月11日(金)
監督: Davy Chou (ダビ・シュー)
出演: Park Ji-min (パク・ジミン)、Oh kwang-rok (オ・グァンロク)、Kim Sun-Young (キム・ソニョン)
HP: enidfilms.jp/returntoseoul
『アウシュヴィッツの生還者』

©︎2022 HEAVYWEIGHT HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
アウシュヴィッツからの生還者の息子が父親の半生について描き上げた衝撃的な実話を、 Barry Levinson (バリー・レビンソン) 監督が映画化。1949年、ナチスの収容所から生還したハリーは、アメリカに渡りボクサーとして活躍していた一方、生き別れになった恋人レアを探していた。ある日、レアに自分の生存を知らせるため、記者の取材を受け「自分が生き延びた理由は、ナチスが主催する賭けボクシングで、同胞のユダヤ人と闘って勝ち続けたからだ」と告白をし、一躍時の人となった。しかし、レアは見つからず、ハリーは彼女の死を確信する。それから14年、ハリーは別の女性と新たな人生を歩んでいたが、誰にも打ち明けられない秘密に心をかき乱されていた。
公開日: 8月11日(金)
監督: Barry Levinson (バリー・レビンソン)
出演: Ben Foster (ベン・フォスター)、Vicky Krieps (ビッキー・クリープス)、Billy Magnussen (ビリー・マグヌッセン)
HP: sv-movie.jp
『インスペクション ここで生きる』

©︎2022 Oorah Productions LLC.All Rights Reserved.
艦兵隊の映像記録担当としてキャリアをスタートした、Elegance Bratton (エレガンス・ブラットン) 監督が自身の体験をもとに描いたヒューマンドラマ。イラク戦争が長期化する2005年、アメリカで暮らす青年、フレンチは、ゲイであるという理由で母親に捨てられ、16歳から10年間ホームレス生活を強いられていた。そんな中、彼は自らの存在意義を追い求め、海兵隊への入隊を志願する。しかし、教官からは過酷なしごきに受け、周囲からは激しい差別の対象となってしまう。理不尽な日々に何度も心折れそうになるが、暴力と憎悪に毅然と立ち向かうフレンチ。その決して他者を見限らない彼の信念は、徐々に周囲の意識を変えていく。
公開日: 8月4日(金)
監督: Elegance Bratton (エレガンス・ブラットン)
出演: Jeremy Pope (ジェレミー・ポープ)、Raul Castillo (ラウル・カスティーロ)、McCaul Lombardi (マコール・ロンバルディ)
HP: happinet-phantom.com/inspection
『ジェーンとシャルロット』

©︎2021 NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms
母娘であり、シネマとファッションアイコンでもある Charlotte Gainsbourg (シャルロット・ゲンズブール) と Jane Birkin (ジェーン・バーキン)。シャルロット自身が監督を務め、母親が誰にも語ることのなかった娘たちへの想い、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩や後悔などが、ふたりの間に流れる優しい時間の中で紡ぎ出された。自分たちの意思とは関係ないところで、距離を感じていた。両親が別れた後、父セルジュの元で成長したシャルロットには、ジェーンに聞いておきたいことがあった。 3人の異父姉妹のこと、次女である自分より長女ケイトを愛していたのではという疑念。公人、母親、そして女でもある彼女の半生とは一体どんなものだったのか。シャルロットはカメラを通して、初めて母親の真実と向き合うことになる。
公開日: 8月4日(金)
監督: Charlotte Gainsbourg (シャルロット・ゲンズブール)
出演: Jane Birkin (ジェーン・バーキン)、Charlotte Gainsbourg (シャルロット・ゲンズブール)、Jo Attal (ジョー・アタル)
HP: reallylikefilms.com/janeandcharlotte
『カタオモイ』

©︎2023レジェンド・タレント・エージェンシー
『れいこいるか』(2019) で「映画芸術2020日本映画ベストテン」にて1位を獲得し、全国的に注目を浴びる奇才、いまおかしんじ監督の最新作。人妻と若い男の不器用な恋の行方が、ロマンチックかつコミカルに描かれた。43歳の可南子は、結婚から20年以上になる夫の浮気を知り、家を飛び出した。そんなある日、彼女は路上で酔い潰れていた若い男、謙一を介抱する。話を聞くと、彼は同棲をしていた彼女にフラれ、傷心のあまり酒と睡眠薬を一気飲みしたのだという。そんな彼を部屋にまで運ぶ可南子だったが、謙一に恋人と間違えられキスをされる。それをきっかけに恋に落ちた可南子は、偶然手にした合鍵を使い謙一の部屋に忍び込むようになる。
公開日: 8月4日(金)
監督: いまおかしんじ
出演: 丸純子、細田善彦、川瀬陽太、平井亜門
HP: legendpictures.co.jp/movie/kataomoi
『イノセンツ』

©︎Mer Film ZENTROPA SWEDEN, SNOWGLOBE, BUFO, LOGICAL PICTURES
『わたしは最悪。』(2021) で、米アカデミー賞脚本賞にノミネートされた気鋭 Eskil Vogt (エスキル・フォクト) 監督が、「超能力」というテーマを完全に新しい視点から捉え、美しくも狂気的な描いた。とある退屈な夏休みに、ノルウェー郊外の住宅団地で友達になった4人の子供たちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。子供たちは近所の庭や遊び場で、新しい力を試すが、やがてその無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こり始める。第74回カンヌ国政映画祭「ある視点」部門に出品され、ノルウェーのアマンダ賞で4冠を獲得した本作。不気味な一夏の行く末を、劇場で見届けてみてはいかが。
公開日: 7月28日 (金)
監督: Eskil Vogt (エスキル・フォクト)
出演: Rakel Lenora Flottum (ラーケル・レノーラ・フレットゥム)、Alva Brynsmo Ramstad (アルバ・ブリンスモ・ラームスタ)、Mina Yasmin Bremseth Asheim (ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム)
HP: longride.jp/innocents
『シモーヌ フランスの最も愛された政治家』

©︎2020 – MARVELOUS PRODUCTIONS – FRANCE 2 CINEMA – FRANCE 3 CINEMA
フランス人に最も愛された政治家 Simone Weil (シモーヌ・ヴェイユ) の奇跡の生涯と、彼女の誇り高き生き方に迫った感動の物語。1974年、カトリック人口が多数を占め、男性議員ばかりのフランス国会で、Simone Weil は圧倒的反対意見をはねのけ、後に彼女名前を冠した「ヴェイユ法」と呼ばれる中絶法の可決を勝ち取る。1979年には、女性初の欧州議会議長に選出され、女性だけでなく、移民、エイズ患者、刑務所の囚人など、弱き者たちの人権のために闘った。しかし、その信念を貫く不屈の意志は、かつてアウシュビッツ刑務所に送られた過去によって培われたものであった。
公開日: 7月28日
監督: Olivier Dahan (オリビエ・ダアン)
出演: Elsa Zylberstein (エルザ・ジルベルスタイン)、Rebecca Marder (レベッカ・マルデール)、Elodie Bouchez (エロディ・ブシェーズ)
HP: simonemoviejp.com
『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』

©︎THE INK CONNECTION – HIGH SEA – CIRTA FILMS – SCOPE PICTURES FRANCE 2 CINÉMA – LES PRODUCTIONS DUCH’TIHI – SAME PLAYER, SOLAR ENTERTAINMENT
オーストリアの作家 Stefan Zweig (シュテファン・ツヴァンク) の世界的ベストセラー『チェスの話』(2011) が映画化。ヨーゼフは久々に再会した妻とともに、オランダのロッテルダム港からアメリカへと向かう豪華客船に乗る。かつてウィーンで公証人の仕事をしていた彼は、ナチスドイツに貴族の資産の預金番号を教えるよう迫られるも拒絶し、ホテルに監禁された過去を持つ。豪華客船ではチェス大会が開かれ、世界王者が乗客全員を相手に戦っていた。世界王者と船のオーナーの対戦の際、オーナーにアドバイスし引き分けに持ち込んだヨーゼフは、自ら王者と一騎打ちをすることに。なぜここまで強いのか。白熱の試合の行方とともに、その悲しい理由が明かされる。
公開日: 7月21日(金)
監督: Philipp Stolzl (フィリップ・シュテルツェル)
出演: Oliver Masucci (オリバー・マスッチ)、Albrecht Schuch (アルブレヒト・シュッヘ)、Birgit Minichmayr (ビルギット・ミニヒマイアー)
HP: royalgame-movie.jp
『裸足になって』

©︎2021 WALKER+WORM FILM, DOR FILM, STUDIOCANAL FILM, ARD DEGETO, BAYERISCHER RUNDFUNK
一つの事件により夢と声を奪われた少女が、ダンスを通じて生きる力を取り戻す感動の物語。内戦の傷が残る北アフリカのイスラム国家、アルジェリアにて、フーリアはバレエダンサーを夢見ていた。しかしある夜、男に階段から突き落とされ大怪我を負い、踊ることも声を出すこともできなくなってしまう。失意の中、彼女がリハビリ施設で出会ったのは、それぞれの心に傷を抱えたろう者の女性たちだった。ユーリアは彼女にダンスを教えることで、生きる情熱を取り戻してゆく。『コーダ あいのうた』(2021) で、ろう者の俳優として初めてオスカー像を手にした Troy Kotsur (トロイ・コッツァー) が制作総指揮を務めた。
公開日: 7月21日(金)
監督: Mounia Meddour (ムニア・メデゥール)
出演: Lyna Khoudri (リナ・クードリ)、Rachida Brakni (ラシダ・ブラクニ)、Nadia Kaci (ナディア・カシ)、Amira Hilda Douaouda (アミラ・イルダ・ディアウダ)
HP: gaga.ne.jp/hadashi0721
『遠いところ』

©︎2022「遠いところ」フィルムパートナーズ
沖縄県のコザで、夫と幼い息子と暮らす17歳のアオイは、生活のため友人とキャバクラで働いていた。不満を漏らしながらも建築現場で働いていた夫は、仕事を辞めてしまい、新たな仕事を探そうともせず、いつしかアオイに暴力を振るうように。悪状況は続き、アオイが働くキャバクラに警察のガサ入れが入ったことで、アオイも職を失ってしまった上、夫は僅かな貯金を持ち出し姿を消してしまう。アオイは仕方がなく義母の家で暮らし、昼間の仕事を探す中、夫が暴力事件を起こし逮捕されたことを知る。『アイムクレイジー』(2017) の工藤将亮監督が、取材と撮影をすべて沖縄で行い描いた、貧困や暴力の連鎖に抗おうともがく少女の運命を、是非劇場で見届けてみてほしい。
公開日: 7月7日(金)
監督 : 工藤将亮
出演 : 花瀬琴音、石田夢実、佐久間祥朗、長谷川月起
HP: afarshore.jp
『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩』

©︎MINISTRY OF CULTURE AND INFORMATION POLICY OF UKRAINE, 2020 – STEWOPOL SP.Z.O.O., 2020
ウクライナの民謡をもとに生まれた、クリスマスソング「キャロル・オブ・ザ・ベル」をモチーフに、第二次世界大戦下でウクライナ、ポーランド、ユダヤ人の三家族が、領土を奪われ翻弄されながらも子供達を守り抜こうとする運命の物語が描かれた。1939年、ポーランドのスタニスワヴフにあるユダヤ人が住む母屋に、ウクライナ人とポーランド人の家族が引っ越してくる。歌が得意なウクライナ人の娘ヤロスラワは「キャロル・オブ・ザ・ベル」を歌うと幸せが訪れると信じ、大事な場面ではいつもその歌を披露していた。やがて、第二次世界大戦が勃発すると、スタニスワブフはソ連軍やドイツ軍の侵攻を受け、ソ連に占領されてしまう。さらに、ポーランド人とユダヤ人の両親たちは迫害によって連行され、娘たちのみが取り残されてる。そんな中、ウクライナ人の母であるソフィアは、三家族を分け隔てなく守り通して生きてゆく。
公開日: 7月7日(金)
監督 : Olesya Morgunets (オレシア・モルグレッツ=イサイェンコ)
出演 : Yana Koroliova (ヤナ・コロリョーバ)、Andrey Mostrenko (アンドリー・モストレーンコ)、Joanna Opozda (ヨアンナ・オポズダ)
HP: carolofthebells.ayapro.ne.jp
『怪物』

©︎2023「怪物」製作委員会
『万引き家族』(2018) の是枝裕和監督が、『花束みたいな恋をした』(2021) の脚本家である坂本裕二が書き下ろしたオリジナル脚本で描いたヒューマンドラマ。大きな湖のある郊外の町にて、息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たちが平穏な日常を送っていた。しかしある日、学校でケンカが起きる。一見それはよくある子供たちのケンカに見えたが、彼らの主張は食い違い、次第に社会やメディアを巻き込んだ大事へと発展してゆく。そしてある嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消してしまう。
公開日: 6月2日(金)
監督: 是枝裕和
出演: 安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太
HP: gaga.ne.jp/kaibutsu-movie